【大田区のハナシ #10】「御会式のハナシ」
大田区の大きなお祭りを、すっかり忘れていました。
調べると、この祭りは全国にあるらしいのですが、なぜ大田区では特別なのかというと。
日蓮上人が亡くなった土地が、大田区池上だということです。まさに聖地巡礼。
日蓮上人の命日に行われ、なかでも日蓮宗の法要では、池上本門寺が最も盛大に執り行われているとのこと。
地元の知り合いも、御会式のために仕事を休み参加するといった熱の入れよう。
まさに地元に根付いた一大行事の感があります。
執り行われる日にちは、10月11日から13日までと、曜日関係なしに決まっていて、完全に平日開催の年もあります。
池上本門寺一帯をいくつもの山車が練り歩き、うちわ太鼓(っていうんですね)の音が鳴り響く「万灯練り行列」は12日の夜にはピークを迎え、臨場感いっぱいに見物することができます。
池上本門寺では参道に屋台が立ち並び、人出の賑わいに圧倒されていると。
そこに、次々と帰ってくる山車の熱気に、もうワクワクを禁じえません。
ちなみにうちわ太鼓、志村けんさんがお婆さんに扮し「だーいじょぶだぁ」ってネタに使っていた太鼓のことなんですが、たぶん、大田区出身の桑野信義さんと見た「万灯」から着想を得たんじゃないかなぁ…… と勝手に妄想しています。
【追記】
聞くところによると、2022年の御会式は1日のみの開催で万灯練り行列は中止、法要のみを行ったそうです。
お寺の行事なので何ともですが、祭りがないのは寂しいですね。