Writings
今までに書いたものの一覧です。試し読みができますので、どうぞご覧ください。
こちらは文学作品展示即売会「文学フリマ」というイベントで、文庫版の頒布をしています。
おもに東京開催の年2回(5月と11月)に出店していますので、ご興味がございましたら是非ご来場ください。
また、こちらはすべて「Amazon Kindle」で配信しています。「Amazon Kindle Unlimited」会員の方は無料でお読みいただけます。
ご興味がございましたら是非ご覧ください。
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大田区幻想奇譚
空港で搭乗を待つ、男女ふたり。
フライトのトラブルに巻き込まれた2人は、就航先が表示されない搭乗口で、当てのない飛行機を待ち続ける。
男が自分の違和感に気づいたとき、本当の行き先が明らかになる。
フライトを待つ男女「空港にて」 のほか、河川敷をねぐらにする男たち3人の一夜を描く「 ナイト・オブ・ザ・リバーサイド・プレイス 」 、 最果ての海で男が見たもの 「 約束 」 の3篇をお送りいたします。
【解説】
「東京都大田区」を題材にした短編と掌編です。
街を歩きながら妄想したことを、そのままお話にしました。
舞台にした場所は馴染みぶかい名所ですので、訪れたことのある方も多いかと思います。
お話の終わりには、舞台になった場所の豆情報(当時)を併記しました。
東京都最果ての下町を楽しんでいただけると幸いです。
文庫版(A6) 152ページ (32,679文字)
2020/11/22発行
第31回文学フリマ東京出店
『-Where do I begin-』~大田区幻想奇譚異見~
『邑』は今、かつてない危機に瀕していた。
肥沃な土地に進軍する敵に対し、皆を守護する戦士として、若者は争いに身を投じる。
若者が見た生と死、決着のその先に待っていたものとは。
表題作 「Where do I begin」 のほか、 集落を襲った獣の追跡劇とその顛末を書いた 「Livin’ on the edge」 、少年と少女が星降る土地への旅のなかでの経験をつづる 「Hello, goodbye」 の3篇をお送りいたします。
【解説】
お話の舞台は多摩川周辺の公園や河川敷です。
あえて明言していませんが、このお話は「猫たち」を描いたものです。
本来、群れることを嫌う習性の猫ですが、野良猫や地域猫は孤立して生きるのも大変みたいです。
そんな近所の猫たちから妄想したのがこちらのお話です。
架空の戦記ものみたいとの感想を頂いたことがあるので、お好きな方は是非どうぞ。
表紙の猫はウチのお婆ちゃんで「ネガ」という名前です。
文庫版(A6) 156ページ (31,378文字)
2021/5/16発行
第32回文学フリマ東京出店
『賢 治』
通い始めた学校にも慣れ、夏を前にしたある日。
少年・賢治には、誰にも語ることがない過去があった。賢治の過去にある記憶、事件。
賢治が願うただひとつの幸い、「普通」は、日常の歯車が小さくずれただけで、少しづつ非日常へと変貌してゆく。
賢治の過去に触れ、「普通」の日常が侵害されたとき、彼は静かに動き出した。
これは少年の身の回りで起きた、夏が近づいた季節、数日間の出来事。
【解説】
普通じゃない高校生が、喧嘩を吹っかけてきた半グレに無双するお話です。
サイコパスvs半グレという表層の奥に隠れたアオハル的な何かをご想像いただけると非常に助かります。
お話の特性上、イカれたヒトがぼちぼち登場しますが、気分は悪くなりませんのでご安心ください。
舞台は明言していませんが、大田区を渡る私鉄、京浜急行線沿線のどこかをイメージしています。
文庫版(A6) 122ページ (23,928文字)
2021/11/23発行
第33回文学フリマ東京出店
群衆の中の猫
気が滅入りそうな長雨が続く、梅雨の時期。
ある夢を契機に、カケルの身辺で静かに起こる不思議なできごとの数々。
やがてカケルが経験した事件をきっかけに、日常からは、まるで遠い世界に身を置くことを余儀なくされる――。
これは、望まずして獲得した能力に翻弄されながらも先へ進む、ある青年の物語。
【解説】
異世界に行かない転生モノです。
「東京都大田区」でも有名な蒲田地区を舞台に、事故で命を落とした主人公が強力な能力とともに転生を果たす、といった王道の筋道そのままにお話が展開します。ただし前述のとおり異世界には行きません。
図らずも得てしまった「ヒトではない者を感じとる能力」に翻弄されながら、悪戦苦闘するお話です。
恐怖を煽らないよう注意した仕上がりになっていますので、怖いのが苦手な方にも安心してお読みいただけます。
文庫版(A6) 264ページ (55,235文字)
2022/11/20発行
文学フリマ東京35出店
『天国への階段』大田区幻想奇譚、弐
多摩川の畔で久々の再開を果たした男女ふたり。
懐古に浸る会話の中で、いつしか話題はいま囁かれる噂話へ。
かつての友人の影を追い始めた2人が、最後にたどり着いた真実は。
友人の影を追う「ウサギのバイク」 、海辺で出会った2人の独白の時間を描いた表題作「 天国への階段 」 、 7つに分岐した辻での体験「 暗闇に手を伸ばせば 」 の3篇をお送りいたします。
【解説】
「東京都大田区」を題材にした短編・掌編集の第2巻です。
第1巻と同様、街を歩きながら妄想したお話を書きだしたものです。
今回の舞台は、大田区の中でも比較的マニアックな場所になっています。
例によって、お話の最後には舞台になった場所の豆情報(当時)も併記されています。
何かの折に舞台の場所を訪れたとき、思いだしてもらえたら本当に嬉しいです。
文庫版(A6) 82ページ (15,198文字)
2023/5/21発行
文学フリマ東京36出店