Writings

今までに書いたものの一覧です。試し読みができますので、どうぞご覧ください。

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大田区幻想奇譚
大田区幻想奇譚イメージ

大田区幻想奇譚

空港で搭乗を待つ、男女ふたり。
フライトのトラブルに巻き込まれた2人は、就航先が表示されない搭乗口で、当てのない飛行機を待ち続ける。
男が自分の違和感に気づいたとき、本当の行き先が明らかになる。

フライトを待つ男女「空港にて」 のほか、河川敷をねぐらにする男たち3人の一夜を描く「 ナイト・オブ・ザ・リバーサイド・プレイス 」 、 最果ての海で男が見たもの 「 約束 」 の3篇をお送りいたします。

【解説】

「東京都大田区」を題材にした短編と掌編で構成されています。
街を歩きながら妄想したことを、ほぼそのまま書いてみました。ですのでジャンルを問われても、うまく答えられないのが歯がゆいところ。
題材にした3カ所は比較的なじみ深い場所ですので、思い入れもひとしおです。
文庫本頒布版には、お話の終わりごとに舞台となった場所の、当時の豆情報も書き加えています。
自分が好きな土地を思いながら読むと面白さは倍増です。

文庫版(A6) 152ページ (32,679文字)
2020/11/22発行
第31回文学フリマ東京出店

『-Where do I begin-』

『-Where do I begin-』~大田区幻想奇譚異見~

『邑』は今、かつてない危機に瀕していた。
肥沃な土地に進軍する敵に対し、皆を守護する戦士として、若者は争いに身を投じる。
若者が見た生と死、決着のその先に待っていたものとは。

表題作 「Where do I begin」 のほか、 集落を襲った獣の追跡劇とその顛末を書いた 「Livin’ on the edge」 、少年と少女が星降る土地への旅のなかでの経験をつづる 「Hello, goodbye」 の3篇をお送りいたします。

【解説】

お話の舞台は多摩川周辺の公園や河川敷です。
あえて説明をしていないのですが、このお話、じつは「猫」のお話なのです。
本来、群れでの生活を嫌う猫ですが、野良猫や地域猫として、孤立して生きるのは大変みたいです。そんな近所の猫たちから妄想したのがこちらのお話です。
「人」という文字を使わない制約で書きましたこのお話、架空の戦記物みたいだとの嬉しい感想をいただきました。
登場猫物のカッコよさを楽しんでください。


文庫版(A6) 156ページ (31,378文字)
2021/5/16発行
第32回文学フリマ東京出店

『賢  治』
『賢治』イメージ

『賢 治』

通い始めた学校にも慣れ、夏を前にしたある日。
少年・賢治には、誰にも語ることがない過去があった。賢治の過去にある記憶、事件。
賢治が願うただひとつの幸い、「普通」は、日常の歯車が小さくずれただけで、少しづつ非日常へと変貌してゆく。
賢治の過去に触れ、「普通」の日常が侵害されたとき、彼は静かに動き出した。

これは少年の身の回りで起きた、夏が近づいた季節、数日間の出来事。

【解説】

高校生が、喧嘩を吹っかけてきた半グレに無双するお話です。
一聞するとしょうもないですが、こちらは「人殺しではないサイコパス」が書けた意欲作だと勝手に自負しています。
お話の特性上、いかれたヒトたちがいっぱい出てきますが、気分の悪くなる展開はないように心がけてお話を進めました。
平坦な日常からの急展開で、ハラハラと楽しめるお話になっています。
ヤバイ高校生の日常を、覗いてみてください。

文庫版(A6) 122ページ (23,928文字)
2021/11/23発行
第33回文学フリマ東京出店

群衆の中の猫
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群衆の中の猫

気が滅入りそうな長雨が続く、梅雨の時期。
ある夢を契機に、カケルの身辺で静かに起こる不思議なできごとの数々。
やがてカケルが経験した事件をきっかけに、日常からは、まるで遠い世界に身を置くことを余儀なくされる――。

これは、望まずして獲得した能力に翻弄されながらも先へ進む、ある青年の物語。

【解説】

異世界にはいかない転生モノです。
「東京都大田区」の蒲田という地区を舞台に、交通事故で生命をなくしたあと、強力な能力と一緒に転生をはたす、という王道の筋道そのままにお話が展開します。ただし前述のとおり、異世界にはいきません。
ヒトではないものを感じとる能力を身につけた者が悪戦苦闘するお話です。結果的に他人が助かっていますが、本人は不本意かも。
バチバチのサイキックウォーみたいな感じではなく、すごく地味な戦いですが、これも見どころです。

文庫版(A6) 264ページ (55,235文字)
2022/11/20発行
文学フリマ東京35出店

『天国への階段』

『天国への階段』大田区幻想奇譚、弐

多摩川の畔で久々の再開を果たした男女ふたり。
懐古に浸る会話の中で、いつしか話題はいま囁かれる噂話へ。
かつての友人の影を追い始めた2人が、最後にたどり着いた真実は。

友人の影を追う「ウサギのバイク」 、海辺で出会った2人の独白の時間を描いた表題作「 天国への階段 」 、 7つに分岐した辻での体験「 暗闇に手を伸ばせば 」 の3篇をお送りいたします。

【解説】

「東京都大田区」を題材にした短編・掌編集の正当な第2弾です。
第1弾と同じように、街を歩きながら妄想したお話を書いています。今回の舞台は、大田区フリークの中でも少しマニアックな場所を選びました。
また例によって文庫本頒布版には、お話の終わりごとに舞台となった場所の豆情報も書き加えています。
思い入れのある場所を持っている人に、強くお勧めしたいですね。

文庫版(A6) 82ページ (15,198文字)
2023/5/21発行
文学フリマ東京36出店