【大田区のハナシ #8】「蛍のハナシ2」

大田区は大森の善慶寺での蛍鑑賞についてコメントをしたことがあったのですが、都内の蛍はここですべてではないことを知り、気持ちが沸き立つ思いです。
しかも、同じ大田区のハナシです。

かつて、池上本門寺にて日蓮聖人が入滅したのですが。
日蓮がその足を洗った故事から命名されたという、「洗足池」。
最晩年の勝海舟が庵を結んだ土地の縁、勝夫妻の墓所は洗足池の片隅に幽玄にたたずんでいます。

洗足池を擁する「洗足池公園」は、住宅地や幹線道路に囲まれながらも、豊かな自然が残る稀有な公園です。
散策を楽しむにはちょうどいいスケール感で、勝夫妻の墓所へ訪れた折にぐるりと歩いた経験があります。
その洗足池では。
毎年7月の終わりには、「ほたるのゆうべ」なる鑑賞会が催されているらしいのです。
千葉で養殖した蛍を放流して鑑賞していたらしいのですが、現在は地元地域の小中学で幼虫を育て放流をしているとのこと、すでに10年強もの時間をかけた行事なのだそうです。
これは… すごい。

初めて知る事実に捨てたものではないな、大田区と。

この行事に参加した子供だった皆さんは、すでに大人になって、この放流を支援する立場になっているかもしれないんですよね。

これは機会があれば、是非参加したい鑑賞会です。
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またまた終了してしまっていますが、備忘録がてら記載しておきます。

「洗足池ほたるのゆうべ」
場所:洗足池水生植物園八ツ橋
時間:19:30~21:00

チラシには久が原、雪谷、千束の記載が確認できるので、きっとこの地域のお子さんたちが育てた蛍が飛ぶのでしょうね。

紹介

ーー東京都大田区。 大田区で育ち、大田区に魅入られた者が、文筆活動をつうじて大田区の魅力を勝手にお伝えいたします。